まず結論
TODO・進捗管理テンプレートは、やることを大量に並べるための表ではありません。目的は、次に何をすればよいか、誰の確認を待っているか、どこで止まりそうかを見えるようにすることです。
最初は、次の8列だけで十分です。
TODO:
完了条件:
期限:
状態:
次の一手:
確認相手:
リマインド:
メモ:
この8つがそろうと、「やることは書いたのに進まない」「確認待ちを忘れる」「完了したつもりだったが手戻りになる」といった失敗を減らせます。
TODOの考え方を先に確認したい場合は、TODO・タスク管理の基本を読んでください。このページでは、すぐ使える一覧表、進捗共有文、毎朝・毎週の見直しテンプレートをまとめます。
基本テンプレート
まずは、この表をコピーして使います。スプレッドシート、Notion、Markdown、メモアプリのどれでも構いません。大事なのは、仕事用のTODOを1か所に集めることです。
| ID | TODO | 完了条件 | 期限 | 状態 | 次の一手 | 確認相手 | リマインド | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | | | | 未着手 | | | | |
| 2 | | | | 未着手 | | | | |
| 3 | | | | 未着手 | | | | |
状態は、最初は次の6つに絞ります。
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| 未着手 | まだ手をつけていない |
| 作業中 | 自分が作業している |
| 確認待ち | 相手の確認、回答、承認を待っている |
| 修正中 | 指摘や追加情報を受けて直している |
| 保留 | 優先順位や前提が変わり、いったん止めている |
| 完了 | 完了条件まで終わっている |
状態を細かくしすぎると、表を更新すること自体が面倒になります。最初はこれくらいで十分です。
悪いTODOと良いTODO
TODO表でよくある失敗は、作業名だけを書いてしまうことです。
悪い例
| TODO | 期限 | 状態 |
|---|---|---|
| 資料作成 | 金曜 | 作業中 |
| 議事録 | 今日 | 未着手 |
| 佐藤さん確認 | 明日 | 未着手 |
これでは、何をどこまでやれば終わりなのか分かりません。未来の自分が見ても、上司や先輩が見ても、次の行動を判断しにくい状態です。
良い例
| ID | TODO | 完了条件 | 期限 | 状態 | 次の一手 | 確認相手 | リマインド | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | A社提案資料の初稿作成 | 10枚の初稿を共有フォルダへ置き、山田さんへレビュー依頼する | 金曜 15:00 | 作業中 | 料金比較表を先に作る | 山田さん | 木曜 16:00 | デザインは後で整える |
| 2 | 定例会議の議事録共有 | 決定事項とTODOを整理し、参加者へ共有する | 今日 17:00 | 未着手 | 会議メモからTODOを抜き出す | 参加者 | 今日 16:30 | 未決事項を分ける |
| 3 | 見積条件の確認 | 佐藤さんから回答をもらい、比較表に反映する | 明日 12:00 | 確認待ち | 明日10時にリマインドする | 佐藤さん | 明日 10:00 | 依頼済み |
良いTODOは、表を見ただけで次に動けます。特に大事なのは、完了条件と確認待ちです。自分の作業が終わっていても、相手の確認が終わっていなければ、仕事全体はまだ完了していません。
各列の使い方
TODO
TODOは、名詞だけではなく動詞で書きます。
悪い例: A社資料
良い例: A社提案資料の初稿を作る
「何をするのか」が分かる言葉にします。
完了条件
完了条件は、「どこまでできたら終わりか」です。
悪い例: 資料を作る
良い例: A社提案資料の初稿を10枚で作り、山田さんへレビュー依頼する
仕事の完了条件は、自分の作業だけでなく、相手に渡るところまで含めることがあります。完了条件のすり合わせは、仕事の受け方・進め方でも重要なポイントです。
期限
期限は、できれば日付だけでなく時間まで書きます。
金曜中
↓
金曜 15:00 初稿共有
金曜 17:00 最終提出
最終提出の前に、確認や修正の時間が必要です。締切から逆算する考え方は、スケジュール管理の基本で詳しく扱っています。
状態
状態は、作業の進み具合ではなく「今どこで止まっているか」を見るために使います。
作業中: 自分が進める
確認待ち: 相手の回答を待つ
保留: 前提や優先順位が変わった
特に「確認待ち」は消さずに残します。誰にいつ確認を依頼したのか、いつリマインドするのかを書いておきます。
次の一手
次の一手は、5分から15分で始められる粒度にします。
大きいTODO: 提案資料を作る
次の一手: 過去資料を2つ探す
次の一手: 目次案を5項目で書く
次の一手: 料金比較の表だけ先に作る
TODOが重く感じるときは、作業量が大きいのではなく、最初の一手が見えていないことがあります。
毎朝の見直しテンプレート
TODO表は、作っただけでは機能しません。毎朝、3分から5分で見直します。
今日やる3つ:
1.
2.
3.
確認待ち:
- 誰からの回答を待っているか:
- いつリマインドするか:
遅れそうなもの:
- 何が遅れそうか:
- 影響:
- 相談先:
今日の最初の一手:
-
今日やることを3つに絞るのは、他のTODOを忘れるためではありません。今日必ず進めるものを決めるためです。
たとえば、次のように書きます。
今日やる3つ:
1. A社提案資料の目次案を作る
2. 定例会議の議事録を17時までに共有する
3. 佐藤さんへ見積条件のリマインドを送る
確認待ち:
- 山田さんの資料レビュー待ち。今日16時にリマインド。
遅れそうなもの:
- A社資料の料金比較。B社の一次情報が見つかっていない。
- 15時までに見つからなければ「要確認」と明記して共有する。
今日の最初の一手:
- 過去のA社向け資料を2つ探す。
この粒度なら、上司や先輩にそのまま進捗共有しやすくなります。
進捗共有テンプレート
進捗共有では、TODO表をそのまま貼るより、相手が判断しやすい形にまとめます。詳しい報告の考え方は、報連相と進捗共有も参考にしてください。
件名:
現在の状況:
完了したこと:
-
進行中:
-
確認待ち:
-
遅延リスク:
-
相談したいこと:
-
次の一手:
-
文例です。
A社提案資料の進捗共有です。
現在の状況:
全体の構成案と課題整理まで作成済みです。全体としては6割ほど進んでいます。
完了したこと:
- 提案ストーリーの目次案作成
- 先方課題の整理
進行中:
- 料金比較表の作成
確認待ち:
- 佐藤さんへB社の料金条件を確認中です。明日10時にリマインド予定です。
遅延リスク:
- B社の料金条件が明日午前までに確認できない場合、比較表だけ未確定になります。
相談したいこと:
- 明日15時の初稿では、B社だけ「要確認」と明記して出す進め方で問題ないでしょうか。
次の一手:
- 今日中にA社提案資料の1ページ目から5ページ目までを初稿化します。
進捗共有で大事なのは、順調かどうかだけではありません。相手に判断してほしいこと、止まっている理由、次にやることを出すことです。
会議後のTODO化テンプレート
会議で出た宿題は、議事録の中に書くだけでなく、TODO表にも移します。議事録とTODO管理では、決定事項とTODOを分ける考え方を扱っています。
会議名:
日時:
決定事項:
-
TODO:
| TODO | 担当 | 期限 | 完了条件 | 次回確認 |
|---|---|---|---|---|
| | | | | |
未決事項:
-
自分のTODO表へ移したもの:
-
会議後にやることは、次の順番で処理します。
- 決定事項とTODOを分ける
- TODOに担当者、期限、完了条件を入れる
- 自分が持つTODOを個人のTODO表へ移す
- 他の人が担当するTODOは確認待ちや次回確認として残す
- 議事録を共有し、認識違いがあれば修正する
議事録の中にTODOがあるだけでは、日々の作業では見落としやすくなります。自分が動くものは、必ず普段見るTODO表へ移します。
週次レビューのテンプレート
週に1回は、TODO表を整理します。目的は、完璧な表にすることではなく、古いTODO、止まっているTODO、優先度が変わったTODOを見つけることです。
今週完了したこと:
-
来週に残すこと:
-
止まっていること:
-
やめる・統合すること:
-
上司や先輩に相談すること:
-
来週の最初の一手:
-
週次レビューで見る観点です。
- 完了条件まで終わったTODOは完了にする
- 期限切れのTODOを放置しない
- 確認待ちにはリマインド日を入れる
- 優先度が下がったTODOは保留にする
- 大きすぎるTODOは小さく分ける
- 迷っているTODOは相談に回す
TODO表が荒れていると、頭の中も散らかります。週1回だけでも整理すると、次の週の立ち上がりが軽くなります。
リマインド文例
確認待ちのTODOは、リマインド文までセットで用意しておくと楽です。催促は相手を責める文章ではなく、仕事を前に進めるための確認です。
確認依頼のリマインド
A社提案資料の初稿確認について、念のためリマインドです。
確認してほしいこと:
- 2ページ目の課題整理
- 6ページ目の料金比較
本日17時までにコメントをいただけると、明日午前の修正に反映できます。
難しそうであれば、先に見るべき箇所を絞るので教えてください。
期限を調整したいとき
A社提案資料の料金比較について相談です。
B社の料金条件の確認に時間がかかっており、本日15時時点では比較表だけ未確定になりそうです。
対応案:
15時には、料金比較以外の初稿を先に共有します。
料金比較は18時までに追記します。
この進め方で問題ないでしょうか。
完了報告
A社提案資料の初稿を共有しました。
格納先:
共有フォルダ / A社 / 提案資料 / 2026-08-02_初稿
確認してほしいこと:
- 課題整理の方向性
- 料金比較の前提
次の対応:
本日中にコメントをいただければ、明日午前に反映します。
依頼、相談、催促、お礼の文例を広く確認したい場合は、依頼・相談・催促・お礼の伝え方も使えます。
共有前チェックリスト
TODO表や進捗共有を出す前に、次を確認します。
TODO・進捗共有チェック
- TODOが動詞で書かれている
- 完了条件が書かれている
- 期限が日付または時刻で書かれている
- 確認待ちの相手が分かる
- リマインド日が入っている
- 遅れそうなものが隠れていない
- 今日やることが3つ以内に絞られている
- 上司や先輩に相談したいことが明確になっている
- 完了したTODOが残り続けていない
全部を完璧に埋める必要はありません。ただし、期限が近い仕事、他人の作業を止めている仕事、判断が必要な仕事は、完了条件と確認待ちを必ず書きます。
次にやること
まず、今あるTODOをこのテンプレートへ移します。
- 今抱えているTODOを全部書き出す
- 期限があるものから順に並べる
- 完了条件が曖昧なものを直す
- 確認待ちにリマインド日を入れる
- 今日やる3つを決める
最初からきれいな表を作ろうとしなくて大丈夫です。TODO表は、作業のための道具です。毎日見て、止まっているものを動かせる状態になっていれば十分です。