コミュニケーション

ビジネスチャット・メールの基本: 依頼・催促・お礼・謝罪の文例

Slack、Teams、メールで失礼なく依頼、確認、催促、お礼、謝罪を伝えるための書き方と、そのまま使える文例をまとめます。

更新日: 2026-07-30

まず結論

ビジネスチャットやメールでは、丁寧さだけでなく、相手がすぐ判断できることが大事です。

文章を書く前に、次のどれなのかを決めます。

  • 共有したいだけ
  • 確認してほしい
  • 判断してほしい
  • 作業を依頼したい
  • 返事がほしい
  • 謝罪して、次の対応を伝えたい

目的がはっきりすると、文章は短くなります。

基本形は次の通りです。

用件:
背景:
依頼・確認したいこと:
期限:
補足:

特に、依頼内容と期限は本文の中に埋もれないようにします。相手が「自分は何を返せばよいのか」をすぐ理解できる文章が、仕事では親切です。

チャットとメールの使い分け

SlackやTeamsのようなチャットは、短いやりとりに向いています。メールは、社外連絡、正式な依頼、あとで検索して確認したい連絡に向いています。

種類向いていること注意点
チャット短い確認、進捗共有、軽い相談、社内連絡短すぎると往復が増える
メール社外連絡、正式な依頼、記録に残したい連絡長すぎると要点が埋もれる

迷ったら、次のように考えます。

  • すぐ読んでほしい社内確認はチャット
  • 社外に正式に依頼するならメール
  • 長い前提や添付資料があるならメール
  • 途中の軽い確認ならチャット
  • 決定事項やTODOを残すなら、議事録やメールでも残す

会議後の決定事項やTODOは、議事録とTODO管理ともつながります。

チャットで伝わる書き方

チャットは短くてよいですが、「短い」と「情報が足りない」は違います。

悪い例です。

すみません、資料の件で相談です。

これだけだと、相手は内容も緊急度も分かりません。相手は「何の資料ですか」「何を相談したいですか」と聞き返す必要があります。

良い例です。

A社提案資料の2ページ目について相談です。

結論としては、料金比較表を入れる方向で進めたいです。
本日15時までに、この方向で問題ないかだけ確認いただけますか。

何の話か、どうしたいのか、いつまでに何を返してほしいのかが分かります。

チャットでは、最初の1メッセージに次の3つを入れると往復が減ります。

何の話か:
相手にしてほしいこと:
期限:

メールで伝わる書き方

メールでは、件名で用件が分かるようにします。

件名: A社提案資料 初稿確認のお願い(7/30 17時まで)

本文は、次の順番にすると読みやすくなります。

お世話になっております。

用件:
お願いしたいこと:
期限:
背景:
添付・リンク:

どうぞよろしくお願いいたします。

社外メールでは、礼儀は大切です。ただし、あいさつや前置きが長すぎると、肝心の依頼が見えにくくなります。丁寧にしつつ、用件は早めに書きます。

依頼の文例

依頼では、何をしてほしいか、いつまでに必要か、どの粒度でほしいかを書きます。

チャットで依頼する

A社提案資料についてお願いです。

2ページ目の課題整理に違和感がないか、
本日15時までに確認いただけますか。

見ていただきたいのは、文章の細かい表現ではなく、
課題設定の方向性です。

「確認お願いします」だけでなく、どこを見てほしいかを絞ります。

メールで依頼する

件名: A社提案資料 初稿確認のお願い(7/30 17時まで)

お世話になっております。
A社提案資料の初稿を作成しました。

お手数ですが、本日17時までに以下2点をご確認いただけますでしょうか。

確認いただきたいこと:
1. 2ページ目の課題整理が先方の状況と合っているか
2. 6ページ目の料金比較に不足がないか

資料はこちらです。
URL: ...

いただいたコメントを反映し、明日午前に修正版を共有します。
どうぞよろしくお願いいたします。

メールでは、件名にも期限を入れると見落とされにくくなります。

確認の文例

確認では、相手に何を判断してほしいのかを明確にします。

A社提案資料の進め方について確認です。

自分の理解:
- 今回はB案の構成で進める
- 見積もりは月額30万円案を基本にする
- オプション費用は別紙に分ける

この理解で合っていますか。
問題なければ、この内容で初稿を作成します。

認識合わせの確認では、「合っていますか」と聞くだけでなく、自分の理解を書きます。

仕事を受けた直後の確認事項は、仕事の受け方・進め方でも詳しく扱っています。

催促・リマインドの文例

催促は、相手を責めるためではなく、仕事を前に進めるために行います。

きつく見えやすいので、次の3つを入れます。

  • 何の件か
  • いつまでに必要か
  • 返答が難しい場合の代替案

軽いリマインド

A社提案資料の確認について、念のためリマインドです。

本日17時までにコメントをいただけると助かります。
難しそうであれば、先に2ページ目の課題整理だけ確認いただけますか。

期限が迫っているとき

A社提案資料の確認について再度ご連絡です。

明日午前に先方へ共有予定のため、
本日18時までに確認コメントをいただきたいです。

もし全体確認が難しければ、
2ページ目の課題整理と6ページ目の料金比較だけ先に見ていただけますでしょうか。

催促では、「まだですか」だけを書かないようにします。相手が動きやすいように、必要な範囲を絞るのがコツです。

お礼の文例

お礼は短くて構いません。ただし、何に対するお礼かを書くと伝わりやすくなります。

A社提案資料へのコメント、ありがとうございます。

特に2ページ目の課題整理の指摘が助かりました。
いただいた内容を反映し、本日中に修正版を共有します。

社外メールでは、少し丁寧にします。

お世話になっております。

資料をご確認いただき、ありがとうございました。
いただいたご指摘をもとに、2ページ目の課題整理と6ページ目の料金比較を修正いたします。

修正版は明日午前中にお送りします。
引き続きよろしくお願いいたします。

お礼は、単なる礼儀だけでなく、次に何をするかを伝える機会にもなります。

謝罪の文例

謝罪では、申し訳なさを長く書くより、事実、影響、対応、再発防止を整理します。

A社提案資料について、こちらの確認不足で数字に誤りがありました。
申し訳ありません。

事実:
5ページ目の月額費用で、税抜と税込が混在していました。

影響:
料金比較の順位が変わる可能性があります。

対応:
現在、全ページの料金表記を確認しています。
30分以内に修正版と影響範囲を共有します。

再発防止:
今後は提出前に、税抜・税込の表記チェックを確認項目に追加します。

謝罪の文章では、言い訳を先に長く書かないようにします。まず、何が起きたか、どう影響するか、どう対応するかを伝えます。

悪い報告の考え方は、報連相と進捗共有でも扱っています。

日程調整の文例

日程調整では、候補日時を複数出し、タイムゾーンや所要時間も必要に応じて書きます。

A社提案資料の確認会について、日程調整のお願いです。

以下のいずれかで30分ほどお時間いただけますでしょうか。

- 7月31日 10:00-10:30
- 7月31日 15:00-15:30
- 8月1日 11:00-11:30

上記が難しければ、来週前半で候補をいただけますと幸いです。

「いつが空いていますか」だけだと、相手が候補を考える負担が増えます。こちらから候補を出すと調整が早くなります。

悪い例と良い例

同じ依頼でも、書き方で相手の動きやすさが変わります。

悪い例

資料確認お願いします。
急ぎです。

何を、いつまでに、どの観点で見ればよいか分かりません。

良い例

A社提案資料の初稿確認をお願いします。

期限:
本日17時まで

見てほしいこと:
- 2ページ目の課題整理が先方の状況と合っているか
- 6ページ目の料金比較に不足がないか

細かい表現はこの後こちらで整えるため、
まずは内容面だけ確認いただけると助かります。

良い文章は、相手の頭の中の作業を減らします。

よくある失敗と直し方

失敗1: 丁寧に書こうとして依頼が埋もれる

あいさつや背景が長くなり、結局何をしてほしいのか分からなくなることがあります。

直し方は、最初に用件を書くことです。

本日は、A社提案資料の初稿確認をお願いしたくご連絡しました。

失敗2: 期限を書かない

期限がない依頼は、相手の中で優先順位が下がりやすくなります。

直し方は、日付と時刻を書くことです。

本日17時までに確認いただけますでしょうか。

失敗3: 「確認お願いします」だけで送る

何を見ればよいか分からないと、相手の確認に時間がかかります。

直し方は、確認観点を2、3個に絞って書くことです。

失敗4: 複数の話題を1つのメッセージに詰め込む

1つの文章に複数の依頼が入ると、返信漏れが起きやすくなります。

直し方は、話題を分けるか、番号を振ることです。

確認したいことは2点です。
1. A社資料の構成
2. 明日の会議時間

失敗5: 催促が責める文章に見える

「まだでしょうか」だけだと、相手を責めているように見えることがあります。

直し方は、必要な理由と代替案を書くことです。

明日午前に先方へ共有予定のため、本日18時までに確認が必要です。
全体確認が難しければ、2ページ目だけ先に確認いただけますか。

次にやること

次にチャットやメールを書くときは、送信前に次の3つを確認してください。

相手にしてほしいこと:
期限:
見てほしい範囲:

仕事の文章は、相手に考えさせないほど親切になります。丁寧な言葉を増やすだけでなく、相手が次に動ける情報を先に渡します。

すぐにコピーして使う文例を探す場合は、チャット・メールテンプレートに場面別の型をまとめています。